世の中は不景気です。
お父さんお母さんも頑張っているのでしょうけど、なかなか大変で子供さんを大学へやるというのが精一杯です。

子供さんは大学へ入り一人暮らしをすれば、お金がかかり、親の仕送りをあてにしたいと思うものの、世の中は段々とそれ程までに甘くないという現状を呈して来ました。
例えば、平成20年1年間で大学生さん(昼間部)の学生生活費は平均185万5100円と言われています。

平成12年度の場合、205万8200円と言うので、これは平成20年のデータですが、下がり続けていることが判り、おそらく、現状もそれ程差はないのではと言われています。

これが全部生活費と言うことならいいですが、そうではなく、学費が含まれて、学費の方は年々アップして、子供さんの生活費は年ごとに首をしめつけられている現状です。
国立が146万6400円、私立が197万6600円と、行く大学によっても大きな差が生まれ、やはり優位に立つのは国立と言うことになりますが、簡単に入ることが出来ないのも国立です。

下宿にかかる大きな負担

実際に家庭の負担は自宅から通学と言うことになれば、それ程大きな負担を背負うことはありませんが、下宿生活をするとなれば、家庭にかかる負担もかなり増大します。
大学へ行く子供さんが現状、ご両親の仕送りだけで生活しているケースは極々稀なケースであり、ほとんどの子供さんがアルバイトをして生活費・家賃のやりくりをしていたりします。

アルバイトも社会経験のためいいと言いますが、アルバイトにはまり勉学がおろそかになると言うのもよくありませんし、考えるべき問題はあります。

なんのために一人暮らしをするのか

子供さんは果たしてなんために一人暮らしをするのでしょうか。
可愛いライオンは谷底へたたき落とせと言う人たちもいますが、大学を機会にして巣立ちをしたいと思っている子供さんもかつて多かったようです。
子供さんは、いずれ巣立ちをしなければならないですし、そのような子供さんが再び俯瞰した目でご両親を見つめ、面倒を見てくれたりするのでしょうか。

子供さんはステップアップしていかなければなりません。
しかし、景気が悪く、一人暮らしはメリットでないと判断している子供さんが、一人暮らしを断念して、自宅通学をすることをメリットとして捉える傾向も増えて来たと言います。

お金の問題を考えると、一番の合理的選択と言えますが、それ程までに子供さんが保守的になるというのも褒めることが出来る問題かということは考えてみる必要があります。
常に親と一緒に過ごすと言うことで、俯瞰する目を持つことが出来なくなってしまうかもしれません。
いずれにしても長引く不況によって、現状子供さんの立たされる立場もいささか変わって来たようです。