奨学金の種類について
奨学金といえば、聞こえはいいけど実際のところ返さなきゃいけない借金です。
なので、メリットと同時にデメリットに対するネガティブなイメージを持たれている人も少なくありません。
実はそういった返済の義務がある奨学金とは別に、返済不要な奨学金があることをご存知でしょうか。
奨学金には2種類あり、一般的に認知されている「借りる」タイプの奨学金と、「貰える」タイプの奨学金があります。
借りるタイプは貸与型、貰えるタイプは給付型奨学金と呼ばれています。
結局借りて返さなければいけないなら「奨学金」などと呼ばず、ローンのような名前を付けるべきなんじゃないかと思うこともありますが、給付型は返済する必要がないので、正真正銘「奨学金」と呼べそうですね。
給付型奨学金の特徴
給付型奨学金の特徴は以下の通りです。
給付(給与)型奨学金とは、“返さなくてよい”奨学金の代表とも言える奨学金制度です。
名前の通り、採用されると一定金額を“もらえる(給付される)”奨学金制度で、基本的に返済(返還)の必要はありません(返済不要)。
このように一般的な奨学金は返済の金額の多さ・重さのデメリットを給付型奨学金ならクリアできるので、奨学金を利用するのならなるべく給付型を受けられるようにしたいところです。
ただし、給付型奨学金で給付される金額だけで学費を賄うことは難しいのです。
貸与型であれば4年間の学費をまるごと借りることもできますが、給付型奨学金は給付タイミングや給付金額もバラバラで、10万円を1回支給や、月5,000円支給など様々です。
また、学費の負担が非常に軽くなる給付型奨学金ですが、採用されるための条件は貸与型に比べて厳しくなります。
給付型奨学金の条件
給付型奨学金は、表面的に見ると返さなくていいお金を貰えるという制度ですので、当然ながら利用したいと思う人が多いです。
奨学金の本来の目的は、経済的な理由で学業に支障が出る学生を支援することなので、そういった学生に優先的に支給されるような仕組みが作られています。
給付型奨学金を受けるための基本的な条件としては、まず成績優秀であることが挙げられます。
学生の学業を支援するための奨学金なので当然といえば当然ですね。
成績優秀の基準については、各種奨学金制度が定めるものに従うことになります。
また、成績だけでなく素行に問題がないことや、健康状態が良好であることなども見られます。
頭が良くても素行が悪ければ学業に支障が出る可能性が高くなりますし、健康面で懸念がある場合も就学困難に陥ってしまう可能性があるので、仕方のないことでしょう。
また出身校の推薦が必要な場合や、給付を受けられる大学が指定されている場合などもあるため、利用を希望する奨学金については事前に詳細な応募条件を確認しておきましょう。